腎臓内科では、尿検査の異常(尿タンパク・尿潜血など)や腎機能の低下(eGFRの低下)を認める慢性腎臓病の患者様の治療を主に行います。
原疾患が何であっても、尿検査の異常や広く腎臓に障害がある、または機能が低下しているという慢性の状態が3ヶ月以上持続している病態を示します。
慢性腎臓病の患者様では、心筋梗塞などの心血管病合併の頻度が高く、また無症状のうちに腎機能が低下し、透析や腎移植を必要とすることも少なくないので注意が必要です。
患者様は1330万人(20歳以上の成人の18%、8人に1人)いると考えられ、2011年末には透析療法を受けている患者様は30万人を超え、慢性腎臓病は新たな国民病として注目されています。そのため、日本腎臓学会を中心に国や自治体などが、普及啓発などの慢性腎臓病対策を進めています。
当院では、慢性腎臓病の早期発見および保存的療法や合併症の検査治療を行なってまいります。